型板ガラス(8)/中崎町で探索する(1)2010年03月09日 15時44分

 今回から探索先を空堀と同じく古い民家が残る中崎町へ移してみましょう。中崎町にも多くの型板ガラスが残っていました。


日本板硝子の「スイートピー」


 まるで刺繍のような模様で可愛らしい。


セントラル硝子の「らんまん」

 なにをもってらんまんなのかよくわからないのですが、草が萌えいづる春爛漫と言うような感じなのでしょうか。


旭硝子の「たごと」


 たごとというのは「田毎に映る…」とよく表現されるあの「田毎」なのでしょうか?確かに遠くから眺めた田んぼの連なりのようにも見えますね。


旭硝子の「かすり」

これはもう、生地の「かすり」に間違いないでしょう。やはりこのころの型板ガラスのデザインに特徴的な、洋風にも和風にも似合うデザインが施されていますね。


 まだまだ続きます。中崎町、型板ガラスが一杯です。

型板ガラス(9)/中崎町で探索する(2)2010年03月11日 09時45分

 中崎町型板ガラス探索を続けましょう。


日本板硝子の「ハイウェイ」

 なるほど、インターチェンジの曲線と本線道路の直線という訳ですか。そう言われればそうも見えますが、ちょっと突飛な感もあります。


 日本板硝子の「ちぐさ」


 とても愛らしい千代紙みたいな柄です。遠目には「とんぼ?」とも見えましたが、そうではありませんでしたね。これ、とても秀逸で好きなデザインです。

 旭硝子の「みやこ」


 この縦横にクロスする感じが都の大通りや賑わいを連想させるのでしょうか?


 セントラル硝子の「色紙(しきし)」


 色紙の散らばり重なる様を模様にしたのでしょうか?これもなかなかよい感じです。


 日本板硝子製品が圧倒的に多かった空堀に比べて、こちら中崎町は旭硝子製品もセントラル硝子製品も多く見られます。この地域のガラス屋さんの品揃えや取引メーカーの関係なのでしょうか?

型板ガラス(10)/中崎町で探索する(3)2010年03月13日 23時28分

 さらに中崎町の型板ガラスを続けましょう…


 セントラル硝子の「もみじ」


 これはもうそのものでベタですが、それでも赤い夕日なんかがあたると雰囲気があるでしょうね。


 日本板硝子の「つた」
 日本板硝子の「わかば」


 なかなかポップな感じで軽快な印象を与えます。子供部屋なんかに良さそうな感じがします。


 日本板硝子の「こと」


 「古都」なんでしょうか、それとも「琴」なんでしょうか?きっと「古都」だろうとは思うのですが、よしんば「琴」だとしても、なにか音が煌めき、弾け、広がる感じがするようにも思えます。


 日本板硝子の「きらら」


 これはそう見えますね、ガラスに雲母と言う名前もなにかちょっと微妙なものを感じますが「きらら」と言えばそれはそれで行ける感じがします。


 中崎町の型板ガラス、あと一回続きます。


【訂正】2010年4月8日
このエントリをお読みいただいた方から2番目の銘柄「つた」は誤りで「わかば」が正しいとご指摘を頂きました。今一度確認いたしましたら確かにそうでした。お詫びして訂正いたします。ご指摘、本当にありがとうございました。感謝いたします。