輪行で諏訪湖一周へ【1】2012年04月29日 23時59分

 今回の山荘滞在では、いちど木曽から輪行に出てみたいと考えていました。開田高原の山荘から木曽福島駅までは自家用車で往かざるを得ません(これを軽く走ってしまう人も居ますが)が、そこからは輪行で出かけられます。昔に何度か行った諏訪湖を一周しようと思いたち出かけました。



 自転車はミノウラの車載用ベースに固定してすでに積んでありましたから、そのまま木曽福島駅へ向かいましたが、今から考えるとバラして輪行状態にして積んでいけば手間も無かったじゃないか?と後悔します。

 木曽福島駅で自転車をバラし輪行シートにくるんでひーひー言いながら重たい鉄フレームをホームまで担ぎ上げます。ホームでは数少ない各停を待つ人が増えてきました・「こりゃぁ座れんなぁ…」。

 やってきたのは最新の最新型の313系(あとで調べた)で、運転台の後ろに自転車を結わえ付けるべく、先頭車両を目指します。それにしても重いなぁこの自転車。いつもは転がして行ける「カモヤポーター」を使っているのですが、今回、スペーサーを大阪に忘れてきて使えず、やむを得ず非常用に携帯していた輪行シートを使ったわけです。


 なんとか、置き場所を確保しました。ワンマン列車なんで、この写真のすぐ左手には料金箱などがあり、運転士さんの出入りもあるやもしれないので、自転車をここに結わえますよとひとことお伝えし快諾をいただきました。

 車内は割合に混雑していましたが、立っている人が居る割には空席もちらほらあって、体力温存のために着席することにしました。が、次の原野駅で結構な人数が乗車してきて、あぶれた婆さんが居たので交代してしまいました。サイクリストたるやええ歳のオッサンで有っても年寄りに席は譲らねばならぬ…その手の格好していて自転車の持ち主であることがバレバレなので座ってるのも格好悪いし…ってなわけで、また自転車のものとにもどって塩尻まで立っていました。

 木曽はちょうど花ざかり。車窓からも、花が見えます。


奈良井駅。


木曽平沢駅。

 洗馬駅を越えると電車は桔梗ヶ原を通り抜け、程なく塩尻駅に到着します。


 快適だった各停列車。

<つづく>


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輪行で諏訪湖一周へ【2】2012年04月29日 23時59分

 塩尻駅で、今度は中央東線に乗り換えです。甲府行きは?っと見ると、うわぁ、これかぁ…。
 ファンの方には申し訳ないのですが、僕はこの型の電車が好きではありませんで…


 甲府行き…。やっぱりこれかぁ…


 甲府という関東地方の地名を見て心踊りますが…重たい手動扱いドアをやっこらせと開けて、自転車を積み込みます。下車予定の下諏訪駅まで、そんなに時間もかからないし、まぁ辛抱です。

 でもあっという間に下諏訪駅到着。改札を出て、どこかで自転車を組み立てるのにいい場所はないかと探します。


 いい場所にはすでに先客が…。びしっとキメたウェアで、お爺さん二人がかっこいいランドナーを組み立てていました。どよーんとしてキマらない俺はどこで組み立てようかな…。


 コインロッカー横の薄汚いスペースでもっさりと組立。爺さんのランドナーまぶしいよなぁ、まぁでもええかぁ。さて、行こうか、愛車よ。

<つづく>


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輪行で諏訪湖一周へ【3】2012年04月29日 23時59分

 下諏訪駅から踏切を渡って一気に湖を目指します。なんだかもう気持ちが開放されたようで、妙にハイになります。こんな高揚した気分は久しぶりのこと。


おおお!諏訪湖だ!

 左右どちらに回ろうかと思いましたが、ここは自然に反時計回りを選択。岡谷の釜口水門を目指して走ります。湖周に沿った道路は交通量も少なく走りやすいです。


 う~ん、諏訪湖だ。

 天気はいいし走りやすいし、気分が高揚しているせいか脚はよく回るしゴキゲンで鼻歌交じりに走ります。程なく噴水が見えてきます。


 つまりこの噴水のあるところが、釜口水門で、大河天竜川の源流です。

 天竜川といっても馴染みがないので、ここが源流と言われてもピンときませんが、まぁ淀川に例えれば瀬田の洗堰というところなんでしょう。


 そしてここらあたりには裸の女の人が沢山。いいっすねー、これがほんものだったらなー。

 アホなことを考えつつ、写真など撮った後、走り出します。水門を越えてからは、湖周に歩行者自転車道があるのですが、楽しそうなカップルだったりファミリーだったりが笑顔で走っているので、どす黒い私にはあまりに眩しくて目が痛い。それで、交通量は比較的あるものの、もうひとつ外側の県道を走ります。

 今から考えるとよほどハイだったのか、脚もよく回るしで、県道を飛ばしてゆきました。あっというまに半周してしまい、上諏訪のあたりへ。ここから道路が混雑して思うように走れません。仕方なく水際の歩行者自転車道へ行きますが、当然ここも混雑していて走れません。まぁ、勢いは付いてしまってはいるものの、急ぐ旅でもなしとのろのろ走ってゆきましたが、突然、気温が少し下がり湿度がえらく増してきたように思えました。空も曇っているし雨になるんじゃないか?と思いながら走ります。

 「はやいとこゴールしたほうがいいかな?」と思い、間欠泉を超えたあたりで、混雑もわりあい解消した湖岸通りへスイッチ、元の場所目指して踏み込みます。

<つづく>


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