頭塔への小旅行(2)2010年03月26日 11時02分

 さて、頭塔を目指して行きましょう。




 入ってすぐ脇にはお地蔵さんが祀られていますが、門の脇にも地蔵堂があります。こちらのお地蔵さんは頭塔の脇にでもあったのでしょうか?




 階段を登ります。この部分は自然の丘なのかそれとも盛土をしたものなのでしょうか?




 大正11年にはすでに史跡に指定されていたようですが、どの程度調査されていたのでしょうか?




 入口のある南側は、自然のままに保存されています。大木が茂っており、おりからの強風に木の葉がざわめく音のみ聞こえます。神秘的な雰囲気です。




 これが復元された頭塔です。瓦屋根の部分はその下に安置されている石仏を保護するためのものだとかで、あとから付け足されたものであり、オリジナルではないとのことです。




 その屋根のせいで、なにやら沖縄風に感じてしまいます。

 それにしても、不思議な雰囲気を醸し出す遺跡で一見の価値があります。
 「頭塔」についてWikipediaから引用します。

頭塔(ずとう)は、奈良市高畑町にある土製の塔。1辺30m、高さ10m、7段の階段ピラミッド状の構造をしている。1922年(大正11年)、国の史跡に指定された。
 『東大寺要録』の記録では、奈良時代の僧、実忠によって造営されたという。そこでは「土塔」(どとう)と表記されている。一方で、平安時代の『七大寺巡礼私記』以来の、玄昉の首塚である、という伝承もある。「どとう」が転訛して「ずとう」と称されるようになり、玄昉首塚説との関連で、「頭塔」という漢字が当てられたものと考えられる。
 各段にある石仏のうち13基が1977年(昭和52年)、重要文化財に指定され、2002年(平成14年)にはその後の発掘調査で見出された石仏のうち9基が追加指定されている。
 奈良文化財研究所による1986年からの発掘調査終了後、北面は復元保存、南面は発掘前の現状保存の形で残されている。ならまちの東方、高畑にあり、現在は、地元の民間人によって管理されており、施錠された門を開けてもらい入らないと見学できない。
 その形態に類似性が認められる日本国内の遺址として、堺市の大野寺に見られる「土塔」がある。



 小半時ほど頭塔におりましたが、風が強く少し寒くなってきましたので、どこかで一服したいと思い、頭塔を後にすることにしました。





 錠前をかけて帰ります。管理人さんは作業場の奥に引っ込んでおられましたので、声をかけずに行きました。





 お地蔵さんにもお賽銭をあげてご挨拶を。


 ここまで来るときに古い町家の喫茶店がありましたので、少し引き返しそこを目指すことにしましょう。


<つづく>