岡山行者堂春季大祭(5)2010年05月24日 22時04分

 一通りの儀式が終わると、いよいよ護摩木に点火されます。最大の見せ場になります。



 まずはたいまつに採火します。



 そしてそれを護摩木の奥の方に点火。



すぐにもうもうと煙が上がり始めます。



 幻想的なくらいです。



 ほんとうにもうもうと煙が上がります。これはこれで見事なものです。



 なんとなくありがたい気がしてくるから不思議です。



 めらめらと炎も上がります。



 ちょっと引いた位置から見ると、ちょっとした「つげ義春的世界」です。



 動画で見てもやはりそんな感じですね。

 このあと、護摩木が燃えて崩れると、火渡りの儀式があるのですが、今回は残念ながらこちらの時間の都合で撮影はここまでです。来年は最後までちゃんと撮影したいと思います。

 物心着いた頃から目にしているこんな年中行事、大変宗教的ではあるけれど、いつまでも続けて行って欲しいと思います。
 岡山行者堂春季大祭の模様はひとまずこれで終わります。

 そうそう思い出しました。この行事、秋にもあるんです。次回は秋ですね。ちゃんと撮影しておきます。

プラムハニップ2010年05月26日 21時40分

 近所のスーパーへ買い物に行ったら、梅の季節ですねぇ、梅酒や梅干のための梅だの赤紫蘇だの焼酎だのシロップだの、梅にまつわるなんやらかんやらが売られていました。

 その中で、珍しい懐かしいものを見つけました「プラムハニップ」です。



 ああ、あったよなぁこれ、と言う感じです。まだちゃんとあったのですね。確かTVでもCMしていたと思います。「プ~ラ~ム~ハ・ニッ・プ!」(って全然わからないでしょうけれど)てCMを思い出しました。

 もちろん、ひとつ買い求めまして、今、飲んでいます。

 味は、懐かしいと言うか、変わらないのでしょうけれど、今でも十分に美味しい味です。

 調べてみると、和歌山のプラム食品というそのものズバリな名前の会社で作られているようです。さすが、梅の国紀州。楽天市場で販売もされています。

 まもなく梅雨。梅の季節ですね。

「次郎吉」2010年05月27日 14時03分

 写真展の搬入の帰り途、かねてから行ってみたいと思っていた、俊徳道駅前の「次郎吉」へ行ってきました。ここは、去年の大阪写真月間に作品として出品した一枚の被写体になったお店です。

 その作品がこれです。


<クリックで拡大>

 味わい深いお店でしょう?

 初めてこのお店を見かけたのは2008年の春でした。おおさか東線が開業したので、八尾の巨大SCにあるレゴブロックの専門店へ行くべしで、JR俊徳道から近鉄俊徳道への乗り換えの際にであったのです。その時はデジカメすら持っていなくて、携帯で撮影した映像がこれです。



 船の舳先のように尖っている建物、「右近橘」とかかれた渋い看板、そして建物と看板のヤレ具合、素晴らしいものです。

 とにかくその時は「この店に灯りが入っているところを撮りたい」と写真のことしか考えていなかったもので、お店で一杯飲むなんて事は頭の片隅に追いやられていました。でも、早いうちに行きたいとは思っていました。

 遙々そのチャンスが巡ってきて行ってみると…



 え…

 なんと、看板は外されているわ灯は消えてるわ、で、戸に張り紙がしてあります。読むと、昨年いっぱいで、駅前再開発のためここは閉店し、近くの新店舗で営業とあります。残念、この建物で飲むことは永遠に叶わないこととなってしまいました。しかしこのままでは済まされないと、新店舗目指して歩き始めました。

 多少うろうろしてたどり着いた新店舗ですが…



 旧店舗以上に入りにくい雰囲気です。

 意を決してがらがらと戸を開けて入りますと、こぢんまりした、常連さんでいっぱいの楽しげな雰囲気、さっそくそんなところへ割り込ませてもらって、右近橘と肴を注文し、その輪の中に入れてもらいました。

 僕は「一期一会」なんて言う気障ったらしい訳知り顔の鼻持ちならない言葉が大嫌いでしたが、自分が撮影した場所や建物が、あっというまに手の届かないところへ行ってしまうことをこれだけなんども経験すると、その言葉の真実味を感じずにはいられません。今も一期一会と書くのにも口にするのにも些かの抵抗がありますが、その言葉の存在は自分の中でどんどん大きくなってゆくようです。

 松本零士の戦場まんがシリーズの中に「死神の羽音」という一編があります。二次大戦中の日本軍戦闘機操縦士のお話で、出撃する度に自分だけが無事で帰ってきてしまう、自分には死神がついているのか?と問う主人公に、敵の機銃を受けて瀕死の女性が答えます「死神はあなた」。
 自分の好きなものが、フィルムに収めた途端に次々消えてゆくのを目の当たりにして、時々このお話を思い出します。

 ともあれ、「次郎吉」は無くなった訳じゃありませんし、新店舗もいい雰囲気でしたので、再びこの店に行ってみたいと思います。

 看板の「右近橘」というお酒は、奈良の飛鳥にある「脇本酒造」という小さな酒蔵で作られています。燗酒は美味しかったです。こちらの酒蔵もまた訪ねてみたいと思います。