私の好きな~辛なんばん(1)2010年09月02日 00時00分

 信州木曽開田高原には夏になると野菜の無人販売所に「辛なんばん」と呼ばれる唐辛子の一種が並びます。見た目は大ぶりのししとうか細長いピーマンといったところです。大いに違うのはその強烈な辛さです。

 初めて食べたときにはその強烈な辛さにむせ返り泣きました。それほど辛いの何の。故に食べようが無かったのですが、地元の人が加工するのを見聞きして、自分もそうして食べるようになってきました。

 信州大学農学部の友人がたいそうこれを気に入って、伊那の農場で栽培して皆で食べて楽しんだなんてこともありました。友人曰く「ワタの部分が最も辛い」「貧栄養で育てたほうが辛い」んだそうです。

 今年は老犬コビの事もあって、開田の山小屋へ行けません。それで向こうに居る両親から辛なんばんを送ってもらいました。

 なんとまぁたくさんの辛なんばんが届いてしまいました。さて、どうやって食べましょうか?

私の好きな/城戸ワイン・セイベル20092010年05月16日 01時10分

 今年も城戸ワイナリーから三種類のワインが届きました。セイベル・メルロー・ナイアガラブリュット。今日はそのなかからセイベルを開けてみました。



 おなじみのラベル。さて、今年のセイベルはどんな出来でしょう。



 食事も質素ですが、自分の好きなものを揃えました。プラウマンズ・ランチ風に火を通さないもの。
 佐渡へんじんもっこのソーセージやレバーペースト、佐渡バター。そして粉と塩の芸術・楽童のパン・ド・カンパーニュ。



 それからコロッケ。じゃがいもはちゃんと圧力鍋で蒸して玉ねぎは一時間炒めた。さすがにいつもより美味しくできた。



 今年のセイベルは香りが強くうっとりするようなよい匂いです。清澄でキレの鋭い味。しかしとがったものではなくだからといって角の丸いものではありません。写真の友人がとあるレンズのシャープさについて「羊羹を切った角のような」という表現をしました。確かに見た目は鋭く切れているが、実際に触ると柔らかい、と言うことなのですが、まさにそういうことでしょうか。非常に快いエッジの立ったものです。おいしい。

 こうしてワインの出来上がりを待つというのは、実に愉快なものです。僕は思い出の多い桔梗ヶ原で収穫された葡萄、桔梗ヶ原の空気の中で醸されたこのワインがとても好きです。

私の好きな/大関甘酒風自家製甘酒2010年03月20日 23時15分

 今日は風が強かったですね。

 この風の中を奈良にある「頭塔」を見学に行ってきました。そのことはまた別に書きたいと思いますが、その頭塔からの帰り、奈良駅に向って歩いておりますと、一軒の酒造場の前を通りました。ちょうと酒粕を売っていたので、ひどく暖かいけれど今夜は粕汁にしようと決め、ひとつ求めて帰りました。
 買い物袋に入れてぶらぶら歩き出しますと、なにやら時折いい匂いがします。なんだろうと思ってはっと気づきました。吟醸香です。酒粕から匂っていたのでした。
 そこで、これは酒粕だけではなくお酒も買いだと思い、酒造場に取って返したのでした。



 それがこちら、八木酒造。




 買って帰ったのはこの純米吟醸酒。


 そして家に帰りふと思いついたのは、昨日とうとう最後の一品を飲んでしまった「大関甘酒」。



 そうだ、この吟醸酒粕で大関甘酒風甘酒を作ってみれば美味しいのではないか?



 大変よい香りがしているので、大関甘酒に入っている生姜だの酸味料だのは抜いて、酒粕と蜂蜜と水を容器に入れてバーミックスで混ぜてみました。
 あっという間に出来上がり。



 ちょっと汚い写真になっちゃいましたが、これが例の吟醸香で旨いの何の。もうこれで大関甘酒が切れても怖くない。
 大変おいしゅうございました。