奈良の細道【5】【完】2011年10月21日 09時00分

 箸墓でしばらく休憩したら、途端にモチベーションが下がって、桜井まで走るのは早々に辞めにし、三輪駅から帰ることにしました。列車の時刻を調べてみると、大神神社に立ち寄っている余裕は無さそう。今すぐ電車に乗っても忍ヶ丘に戻る頃には暗くなっています。



 三輪にゴール。
 大鳥居の脇の白玉屋栄寿でみむろを仕入れ、三輪駅に向かいます。白玉屋栄寿はこの先の街道沿いに旧本店があったそうなんですが、全然知りませんでしたし、時間もありません。また次回に行ってみましょう。



 もう十数年昔に、山辺の道を走るために、やはり輪行でこの駅に来たことがありますが、ほとんど変わっていませんね。
 長閑に見えますが、電車の発車時刻が近づくと、どうみても小屋泊?くらいの大荷物を背負ったご老人でこのホームは埋め尽くされます。あのザックの中には一体何が入っているのでしょうかね?

 この後、ものすごく揺れる105系電車でご老人たちに囲まれて奈良まで戻り、いつもの関西線と片町線で忍ヶ丘まで戻りましたとさ。

 今回の走行はGPSロガーでうまく取れました。


<クリックで拡大>

 天理のあたりでラーメン屋を探してぐるぐる、その少し南でマック行くために国道まで往復、そして、巻向駅あたりでちょっと町を間違えているのがはっきりと記録されています。
 道は最初から最後まで平坦で楽に走れます。また、自動車に患わされることもありません。

 さて、今回、自分の地図上の大発見は、なんのことはない、古代から近世にかけての街道であったという実に締まりのないオチではありますが、地図がそんな古道を自分に訴えかけてきたと実に都合よく解釈し、これは古代の人達とのチャネリングであるなどとデンパな事まで考えましたが、そんなことはさておいても、なかなか愉快な小旅行でした。
 自転車でさっと流してしまいましたが、道中には歩いてこの道を旅して居られるという風情の方も時々見かけました。

 この街道についてはWikiにて簡潔に記載されています。
「上街道(上ツ道)」
 他にも多くの記述がネットにありますので検索してみてください。

 全行程20km足らずで、自転車ならあっという間ですから、途中色々と立ち寄りながらゆかれるのがいいでしょう。奈良町から天理まではさっと飛ばして、天理から山の辺の道を走り、桜井で折り返して上ツ道を天理まで戻って輪行で帰るなんて手もありかと思います。

 大和の古道にはこの上ツ道の他に、中ツ道、下ツ道とありますから、こちらを走るのもまた楽しいかもれません。


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<おわり>