storage.itのブックカバー2010年06月04日 09時30分

 最近、身辺が少し慌ただしく、そのせいでまた一週間あまりもエントリを飛ばしてしまいました。申し訳ありません。


 最近、本をゆっくりと読む時間も無くなり、読むとすれば寸暇を惜しんで読むしかなってしまいました。寸暇は何かという事になると思い当たるのは、湯船に身を浸している時間であり、雪隠詰の時間であり、玉葱を痛めている時間です。

 いちばんよく読めるのは雪隠詰の時間ではあるのですが、話が尾籠なものになるので割愛し、その次によく読める場所の話をすれば、そこはやはり風呂です。

 そこで、風呂で本をよむことにしました。
 もともとぬるい湯が好きだし、そのぬるい湯にだらだらと長く入っているのも好きだし、ということで、本は多少痛むだろうがまぁ文庫本だし読まないよりはずっといいだろうということで、さして長い時間は読めないのですが風呂での読書に踏み切りました。

 そこで便利なのがこの"storage.it"のブックカバーです。



 完全防水でも何でも無いのですが、ビニール製であると言うだけでも不意に湯のしずくがかかったなんてとき、大きなダメージは受けずに済みます。気を使うことが少し減るだけでも、気分が楽になるってなものです。
 布だの革だのといろいろなブックカバーを使っていますが、一番期待してなかったこのstorage.itのブックカバーが、意外に役に立っています。お風呂で本を読まれる方にはおすすめです。

不器用じゃなかった!2010年06月05日 18時40分

 僕は元来あまり器用ではなく、子供の頃のプラモデルの組み立ても下手でしたし、学校の図工にしても、アイデアは褒められるものの、それを形にする力がなくて惨憺たるものでした。
 中学の技術家庭に移ってもやはりその傾向は変わらず、そうこうしながら、不器用なまま大人になってしまいました。

 唐突に話が飛躍しますが、木曽の山荘に居りますと、なんだかんだで手指に刺の刺さることがままあります。目でよく見えるほどものは簡単に抜くことが出来ますが、微小な刺になるとそうは行きません。ルーペを使い普通の刺抜で頑張ってみても、うまくキャッチすることすら出来ません。ルーペを使い針の先でさんざん周りの皮膚までほじくり返して、長い時間をかけて痛い目をしてやっとこさ抜けるというていたらく。やはり自分は不器用なんだとため息をついていました。

 あるとき、ネットで精密に作られて意のままに棘を抜くことできるという刺抜を見つけました。それがこの「いろは毛抜き」だったのです。



 これと22倍ルーペ、明るい照明があれば、どんな刺でも簡単に抜けます。今まで一度の例外もなくきれいに意のままに刺を掴んでくれ、皮膚へのダメージもなく正確に刺だけを抜き取ることが出来ます。
 いままで自分は不器用だからと思っていたのは、実はそうではなかった訳ですね。

 この小さな刺抜のおかげで考えが一気に変わりました。
 自分に非があるとすれば、不器用ではなく「怠慢」だったのではないかと思ったわけです。適切な器具の使用をしてこなかったのでは、周到な準備をしてこなかったのでは、正確な情報を収集しなかったのでは?…思い当たる節ばかり、反省点はいくらでも生まれます。

 少々大げさかもしれませんが、いろは刺抜を使ってほんとうにそうだと思ったわけですね。ものへの対峙の仕方が少し変わりました。

 無論、なにもかも、いつもつねに、そんな息の詰まりそうな事しているわけじゃありませんが、きちんと物事を成し遂げるということは(たとえ小さな刺を抜くにあたってでも)そういうことなんだと常に意識をするのは悪いことではありますまい。

交野の星を巡る自転車行2010年06月09日 16時16分

 先月末、このブログからリンクさせて頂いている、加藤思何理…通称岩清水ゲイリー氏と枚方から交野の星田へ向けて、自転車で軽く走りましょうか?と言うことで、出かけました。
 今回は交野市にある降星伝説で星が落ちたといわれている三箇所と、枚方市内の星関係二箇所を回ろうと言う目論見です。

今回の全体図

より大きな地図で 交野の星を巡る を表示

 枚方駅前のビオルネで待ち合わせです。サーリー・クロスチェックのゲイリーさんはすぐにその人と分かりました。まずはそば切り「天笑」で腹ごしらえし、走り始めました。まず目指したのは星は星でも地上の星、それも家です。左様、香里団地の今は数少なくなった「スターハウス」です。



 出来た当時はあー未来的な生活だなーと思い、その後普通の団地だと気にもしなくなり、そして絶滅危惧種になった今、残して欲しいなぁと願う、勝手なものかも知れませんが、勝手でも何でもなく、それはそういうものなんだと思います。
 あんまりじろじろ見て写真を撮るのも、現在お住まいの方がいらっしゃいますのではばかられます、静かにそこを辞して、次の目的地「牽牛石」へ向かいました。
 牽牛石は香里団地内のピーコックストアの向かいの小高い丘の上にあります。写真を撮り忘れたので、GoogleMapの空中写真で…



 解説の看板によると、天の川を挟んで対岸の機物神社と対をなしているそうです。対岸と言ってもえらく遠いですね(上地図参照)。

 さて、ここから本格的に降星伝説の地を訪ねます。まずはそのうちの一つ、星田の在所にある「降星山光林寺」へ。



 面白いと思うのですが、星が落ちたのを見たのは弘法大師、仏教者です。ところが、それを祀ってあるのはいずれも神社。光林寺にしても境内に鳥居が立っていてその向こうに岩が鎮座しています。



 ここでアクシデント。自転車をロックしていたワイヤーを巻き込んでしまい、リムが歪んで走行不能。換えの自転車を取りに一旦帰宅しました。ゲイリーさんをお待たせしてしまいました。

 自転車を取替え、再出発です。お次は「星の森」へ。





 星の森は岩が祀ってあるだけで「星の森の宮」と称してはいるものの神社でも無いようで、ちょっと寂しい感じがします。

 さて、次はメインイベントとでも言うべき、星田妙見宮へ行きました。



 まずは山門(?)を抜け、



 すごい急勾配を登るモノレールのある社務所前を行くと、妙見宮にたどり着きます。



 こちらの岩が最も大きく立派です。
 興味深いのはこの拝殿の天井にかけられた羅針盤で、これがなかなかすごいものです。独特の神秘的な雰囲気を醸し出しています。



 すごく立派なもので盗まれないかと心配です。ちゃんと警備をしているのでしょうか?

 まぁそんな余計なお世話はさておき、こうやって三つの星を巡ってみますと、交野はなかなか面白いですね。

 さて、その後は私市駅前の喫茶「がんび」にてアイスコーヒーとハニートーストで補給し、ながながと…やけに早い閉店時刻まで…話し込みました。



 帰路は私市の在所を通り(このあたり意外に地形の変化が激しいことがわかった)河内森駅前へ、ここでゲイリーさんと別れて帰路につきました。
 陰鬱だった5月、これで一気に気分が良くなりました。