生駒ケーブル宝山寺駅・謎のモノレール2011年01月09日 23時59分

 毎年、家業の商売繁盛を願って生駒聖天宝山寺へ初詣にでかけます。

 もの心付いた頃から若い頃までは、初日の出を見に生駒山上へケーブルカーか歩いて上がり、宝山寺まで歩いて下ってきて詣でるのが習わしでした。いつしか、それもしんどくなって、両親や兄弟が京都へ引っ越してしまったこともあって、中断していました。
 そのうちにこの不景気です。まぁやっぱり自分だけでもお参りしようかと言う事で、聖天さんへの初詣も復活させました。

 無論、復活後はケーブルカーで登ります。歩くのがしんどいことが一番の理由ですが、それだけではなくて、ケーブルカーが大好きだということと、御多分に漏れず苦戦を強いられているケーブルカーへのせめてもの協力ということでちょいちょい乗っているのです。

 さて、この初詣を復活させたもうちょっと前から、宝山寺駅の山上線ホームの脇というか外のほうに、気になるものを見つけていました。



 度派手な遊具のようになってしまった山上線のケーブルカー。まえは「こぐま」「はくちょう」と星座の名前がつけられた車体でしたが…。これは「スイーツ(笑)」いやいや(笑)は余計ですが。もう一台は「ドレミ」でした。山上遊園地がここから始まるよという事なんでしょうが、それにしてもイタい感じがします。
 おっと脱線してはいけませんな。とにかくこのホームの外側に…



 このようなみかん山にあるようなモノレールの軌道が敷設されています。今日までは「ああ、あるなー」という程度にしか思っていましでしたが、今日はとある出来事から、非常に気になる事になってしまいました。というのは…



 このホームの脇に八大龍王が祭ってあります。お正月だしお参りしてゆくかと行ってみると、お堂のその向こうに…おや?



 おお!モノレールだ!



 下は駅の事務所(?)方面へ下っています。



 上はどこへつながっているのだろうか?



 ホームへ戻って上の方を見てみると、あ、モノレールの駅みたいなのがあるなぁ、あれはどこなのだろうか?ガードレールがあるから道路?



 じゃぁ土手を越えてホームへ来ているこれはどこから?



 しかもホームの端には予備のレールが備えてあるし。



 駅舎の窓から見てみると、モノレールの軌道の下端が見えました。

 あとは家に帰ってgoogle mapの空中写真でも見てみれば何かわかるかも知れません。いそいそと帰宅し、早速見てみますと、その軌道がうっすらと空中写真に写っています。


より大きな地図で 宝山寺駅モノレール を表示

 なるほど、上の方に見えた駅は、駐車場にあったのですね。つまりはこれ、駐車場から荷物などを宝山寺駅へ運びこむためのものではないかと推理されます。
 このあたりは、急傾斜地ですし、みかん山同様にモノレールの活躍出来る場所なのでしょう。それにしても、ケーブルカーのアシストをこんなモノレールがやっているなんて愉快なものです。

忍ヶ丘から歩いてゆく【1】河内磐船まで2011年01月16日 23時29分

 自転車であちこち走っていますと、距離と時間の感覚がのんびりした方向へシフトします。枚方だったら「あ~自転車で30分~40分ってとこやな~」という塩梅ですね。これが徒歩となるとますますのんびりするのではないか?と考えました。昔の人は「江戸まで15日くらい」なんて思っていたわけですからね。

 そんなこともあって、また、自転車だと寒いなということもあって、ここのところ、気軽に歩くことにしています。歩き方を忘れている脚にもちょっと思い出しもらわにゃならんですしね。

 思い立って、今日は星田方面へ歩いてゆくことにしました。結局のところ河内磐船駅まで歩いたのですが、自転車とはまた異なった趣があり、思いの外良きものでした。

 歩いたコースはこんなのです。

<クリックで拡大>

 忍ヶ丘から通称打上バイパスの歩道を通り東寝屋川駅のそばから寝屋川公園内を通過、踏切を渡って田んぼの中を歩き旧高野街道を星田駅まで。そこから府道154号線私市太秦線を始点まで歩き、住宅街の中を通って京阪交野線の築堤を穿つトンネルを抜けて河内磐船駅へ至ります。

 忍ヶ丘の家を出発して、東寝屋川駅に到るまでは大した新味のない道ではあるんですが、昔、工事中のこの道の水たまりにはカブトエビやミズクラゲが発生していました。子供の頃のよき遊び場でしたね。片町線が水路を越える所には非常に古い煉瓦積みの橋台が残っていますが、これはまた別の時に。
 寝屋川公園に入りますと、おや?



 昔の汲み取り式トイレの臭突の尖端でからから回っていましたなぁ、こう言うのが。これってなんなんだと調べてみたら「風旋ベンチレーター」というのだそうです。写真は金属製ですが、もう樹脂製しか市販はされていないようですね。ステンレスぴかぴかのきれいなベンチレータ。一つ欲しいなぁ…。

 寝屋川公園を通りすぎると寝屋川変電所があります。側にたっている鉄塔はちょっと変わっています。
 こんなのや…

 こんなの…


 これらは「美化鉄塔」とか「美化柱」と呼ばれるもので、トラス組の鉄塔がものものしいので、美観に配慮して造られたものです。
 美化柱には面白い想い出があって…僕がまだ「美化柱」なんて言葉を知らなかった頃の10年前の話です。会社の番頭さんが電話していました…
「…そこの田んぼのとこにピカチュウ立ってまっしゃろ?」「道のとこにピカチュウ…たってまんがな…」
 田んぼにピカチュウ立ってる…?!えらいこっちゃ、番頭さんとうとう気ぃ狂たんやないか?と思いました。あとで聞けば「ビカチュウ」だったんですねぇ。ああ、よかったぁと思ったものでした。


 田んぼの中にありました。鳥よけの猫でしょうかね。目が光りそう。一つ欲しいなぁ、これも。
 田圃道から旧高野街道沿いの大谷集落を抜けます。


 平和そうな古い集落なんですが、悪い奴でも居たのでしょうかね?

 星田駅前から府道154号線を行きます。


 境界標識が「大阪府」となっています。


 狭隘区間幅員1.5mの標識。でもここはもうちょっと広いですよ。


 狭いのはここ。マンホールの蓋と比較してみてください。

 さて、狭隘区間を抜ければ藤が尾の団地です。道も広くなりますが、車が通ってあまり面白くありません。
 あ、ウグイスヤだ。

 カフェでちょっと一息入れて、ケーキを買って、さてまた行こう。


 再び府道は狭くなり、始点が近くなります。この突き当たりが154号線の始点です。
 ここから河内磐船駅までは、ナビを起動させてゆきましょう。だいたい分かるけれど、せっかく買ったし持ってきたし…。『マモナク右方向デス』ってどっちの道やーっ!右に並行して二本の道があるぞ。で、人間補正を入れて、向こうがわの道を行きます。手前は河内森駅直通です。


 前方にいきなりベッヒャー的構築物が…ベッヒャーなんだから多分給水塔だとは思うのですが…。


 交野線の築堤が見えてきた。さすがにナビ、外さないね。


 このトンネルがなんともよい。


 到着。ここでナビもGPSロガーもOFF。今日はちゃんと動いたなぁ。


 あ、東海道線遅れてる。一蓮托生の東西線・片町線は大丈夫か?むちゃくちゃ寒いしケーキは大丈夫だろうけれど。


 逆光に線路が綺麗だなぁ。

 電車は程なくやってきて、あっという間に忍ヶ丘へ戻りました。歩いて、カフェに入って、ちょこっともの買って、電車に乗って…。これで結構なお出かけをした気分になります。妙な充足感が得られますね。自分の脚だとどこへ行こうが勝手だし、自転車と同じような自由さを感じます。しかも準備もさして必要ないし、お手軽お気軽。費用もかからない。

 今度は反対方面へ行ってみましょうかねぇ。