くろんど池/自転車で訪ねる-傍示峠越え2009年11月24日 11時41分

 三連休の最終日の午後、思いたって自転車に打ちまたがり、くろんど池を目指して走りました。

 急坂の続く傍示峠越えです。走り慣れた星田から藤ヶ尾団地を抜け、河内森駅から山に向かいます。途中、Y字路の左右選択を間違って、獅子窟寺参道方面に行ってしまい、引き返す羽目になってしまいました。

 しばらくヒルクライムなどしていないせいか、貯水タンクに至るまでにすでに息が上がり一度目の休憩。参ったなぁ、ちゃんと走れるのかこの先に暗雲がたなびきます。頻繁に足を付く事を想定して、ビンディングペダルをはずしフラットペダルに取り替えてきましたが大正解もいいところでした。実に情けないですな。心拍計のアラームはさっきから鳴りっぱなしです。

 走り始めるとコーナーからMTBが一台現れました。挨拶を交わした彼は満面の笑み、「この先キツイぜ、ふっふっふ…」。きっとそのための笑顔でしょう、私ならそうです。

 貯水タンクを過ぎ緩急を繰り返す坂道をひーひー言いながら登ります。急坂で濡れ落ち葉を踏み後輪が空転して落車しかけたり、傍若無人に突っ込んでくる自動車を避けて降りたら、スムーズに再乗車できなかったりと這う這うの体でよたよた上がってゆきます。

 しばらくすると、突然、街の喧騒が聞こえてきます。北側を見下ろせる尾根に出たようで、ここまで来るとほんの少し坂は穏やかになります。目指す傍示峠にはまだちょっと距離がありますが、傍示の棚田はまもなくです。到着したら少しチョコレートを食し、しばし休憩しましょう。


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 ここまで一枚の写真も撮る余裕はありませんでした。
 さて、傍示の棚田のあたりはもう初冬の雰囲気でした。でもなんだか青々していますね。畦にはたんぽぽが咲いていたりもします。



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 傍示峠を越えると、あとはくろんど池まで一気に下り坂を行きます。すぐにくろんど池に到着です。  もう午後も遅いのですが、BBQの良いにおいもするし、売店のおでんも気になります…気になりますが、ただいま腰痛対策等で減量中。涙のを飲んでついでに午後の紅茶を買って飲みます。甘いものはやはり欲しいし、なんだか冷えてきましたからね。

 ここでほんとうなら「兎ガ原」を撮影にゆかなければなりませんが、その心積もりをしてこなかったものだから脚が向きません。売店で枝つき唐辛子をひと房買って、今日はこのまま引き返すことにしましょう。



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 傍示峠は昼なお暗くまた途中の山道も薄暗いので安全のためにフラッシュライトを点灯させて行きます。お守り程度でしょうけれど無いよりはましでしょう。



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 傍示峠は大阪府と奈良県との府県境になっています。こちらは大阪側の坂道。なかなかいい雰囲気です。



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 これは菅原神社の鳥居です。いきなり竹やぶになっていて参道がありませんが、参道はこの脇に道があります。こちらも行く心積もりが無かったのでやはりパス。ただ近くの無人販売露店に柚子が100円で売られていましたので購入、唐辛子と一緒にバックパックに放り込んで再び走り始めます。



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 傍示の集落を抜けて再び薄暗い山道のダウンヒルになります。対向車は怖いしコースアウトすると崖だしクラシックなMTBのカンチブレーキは効かないしの三重苦ですが、それでも楽しいですな。途中、トレックに乗って慎重に下ってゆく女性サイクリストに追いつきました。やはりくろんど池からの帰りだそうです。「お先にどうぞ」と言われましたが、へっぴり腰でおっかなびっくり下っているのを見られるのは格好悪いですな。



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 山道は逆光で走りにくかったのですが、風景は美しく楽しいライディングになりました。

 くろんど池と傍示峠で買った唐辛子と柚子。これで「柚子こしょう」を造ることにしましょうかね。事の次第は次回のエントリーに。


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コメント

_ ゲイリー ― 2009年11月24日 20時50分

おお、くろんど池に行かれたんですね。
僕も二年ほど前、くろんど池(の傍)まで行きましたよ。
往路は神宮寺の葡萄畑脇から始まる急坂を登り、復路は貴兄と同じく森地区の林間を抜けて河内森へと至るルートを選んだのですが、登坂はほとんど自転車を押して上がらざるを得ず、下りはまったく効かないカンチブレーキに悩まされつつも、大いに愉しみました。
しかし、こうして御写真を眺めていると、爽快感を覚えますね。新鮮な山の空気の匂いが蘇る気がします。
また、傍示の棚田のあたりの風景は実に良いですねぇ。日本の田舎の正しい風景という感じで。
僕もまた出かけたくなりました。今度はできることなら府民の森のなか――兎が原や八つ橋、キャンプ場あたりも走ってみたいものです。とはいえ、先日の星田の府道もまだ訪れてないんですが。
「柚子こしょう」、御手製とはなんとも粋ですな。続篇を楽しみにしています。

_ たのけのあむら ― 2009年11月25日 16時48分

>ゲイリーさん

 あれも読ませていただいておりました。神宮寺からの坂道は有名な急坂ですから大変だったでしょう。カンチブレーキは本当に効きませんね。
 23日は朝方まで雨でしたし、いつもより空気が澄んでいて爽快でした。傍示の里は山の中の隠れ里のようで、僕はこういう場所がとても好きです。箱庭療法を受けたら間違いなくこういう景色を作るでしょうね。
 寒くなりますと走るのもちょっと億劫になりますが、木立は明るく見通しが良くなりますからまた別の風情があろうというものです。ぜひまたお訪ねになって、美しい文章と写真をお願いします。

_ ignis ― 2011年10月22日 18時11分

私も10月3日に下狛駅から河内磐船までこのコースをたどって歩いて来ました。
交野市の貯水タンクから傍示までに展望台がありますよね。それと、花崗岩の石切り場みたいなのがあったのが驚きでした。

_ たのけのあむら ― 2011年10月22日 22時13分

>ignisさん
 はじめまして。コメントをありがとうございます。下狛からだと祝園の弾薬庫を越えて来られたんですね、相当な距離ではありませんか、健脚に敬服します。展望台は府民の森の施設でしょうかね。石切り場というのは寡聞にして存じませんでした、調べてみますと磐船街道の脇にあるようですね。あのあたりはなかなか魅力的な所で縦横無尽に歩道がありますのでハイキングにはほんとうにいいところです。

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