旧居再現計画【アース噴霧器】2012年06月27日 00時00分

 知ってる人は知っている、知らない人は何かわからんかもしれませんが、私らが子供の頃の殺虫剤というとこれでした。

 しかし、ハエやカならともかく、ゴキブリのようにスピードの早い奴には噴霧が追いつかず取り逃がすということも多かったように思います。しかも当時の殺虫剤はゴキにはあんまり効かなかったような…。



 私は1959年生まれですが、1952年にはすでにエアゾール式の殺虫剤は発売されていたようです。にもかかわらず、うちにこんなのがあったのは、ビンボーだったからでしょうか?新しいもの好きのうちの両親も、これにはあんまり関心がなかったのか?ちなみに電気蚊取り「ベープ」はありましたよ。

旧居再現計画【蓚酸アルマイト角蒸器】2012年06月28日 00時00分



 思わぬ台所用品を見つけました。というか、探していたわけじゃなく、たまたま画像で見かけた時に、当時の記憶が鮮やかに蘇ってきたというわけです。「そういえばこんな蒸し器有ったなぁ。底はぼこぼこになって焦げてたし、フェノール樹脂(たぶん)の取っ手もなんか燃えて溶けかかってた…」。

 結構なお値段にかなりビビりました(ちなみにビビるってのは古い言葉なんだそうです)が、ええいもうどうにでもなれと、買ってしまいました。

 折しも到着した日に母がやってきたの見せてみますと、私のその執念に半ば呆れながらも「こんなんやったなー」と言います。「底が焦げててぼこぼこやったやろ?取っ手も焼けてたし」というと「そやったかな?」とボケます。

 よく覚えていたのは中敷きというか底板というかの蒸気の通り道で、確かにこんな構造でした。

 真ん中にちょこっとだけ蒸機の通り道が空いている。しかも脱落しないようにピンが刺さっている。これをとても能く覚えています。

 ただ、後から記憶をたどると、うちにあったものはもうちょっと安物だったかもと思っています。
 まず、取っ手がこんなに立派ではなく、こんな平たいものではなくて、縦に溝の溝の刻まれた丸棒のような形ではなかったか?また蓋のつまみも平たい円盤状ではなかったか?と思います。
 まぁ記憶にもいい加減なところがあるので、あまり細部に拘るのはやめて、全体の雰囲気を楽しもうかと思っております。

昭和レトロ湯呑2012年06月29日 22時45分

 「魔が差す」って言葉が適正なのかわかりませんが、いつもはきちんとできるはずの判断をいとも簡単に誤ってしまうって事がときどきあります。

 先日終了した民博の「今和次郎・採集講義」展を見て、ミュージアムショップを覗いていたら、実に懐かしい感じの湯呑が売られていました。1客450円。2つ買ったって千円でお釣りが来ます。しかもたいして嵩張らない。

 なのに、買わずに会場を出てしまいました。その時思ったのが「あんな湯のみってあっちこっちにゴロゴロしていたし、まぁいつでも手に入るよな、ネットもあるし」と思ってしまったのですね。

 ところが瀬戸物店を覗いてもネットで検索しても無い。出て来ません。ゴロゴロなんてしていないんです。ゴロゴロしていたのは、それは自分が子供の頃の話、俺、今いくつだ?と自問しなければいけなかったのに、その時は年齢のことも忘れていたんです。万博公園だからって小学5年に戻った訳じゃないのに。

 かくして思い切り後悔の念に苛まれ、欲求不満が募った結果。あれから二週間あまりの間に、昭和レトロな陶器だの金物などを買いあさり、今にも崩れそうな心の平衡をやっととっているという状態です、なんて馬鹿なんでしょうか。

 その馬鹿が買い込んだ瀬戸物と金物の一部。我が家にあったものではありませんので、旧居再現という範囲からは外れますが、まぁそれでもやはり懐かしい感じです。番茶でも沸かして心を鎮めないといけませんな。