昭和レトロ湯呑2012年06月29日 22時45分

 「魔が差す」って言葉が適正なのかわかりませんが、いつもはきちんとできるはずの判断をいとも簡単に誤ってしまうって事がときどきあります。

 先日終了した民博の「今和次郎・採集講義」展を見て、ミュージアムショップを覗いていたら、実に懐かしい感じの湯呑が売られていました。1客450円。2つ買ったって千円でお釣りが来ます。しかもたいして嵩張らない。

 なのに、買わずに会場を出てしまいました。その時思ったのが「あんな湯のみってあっちこっちにゴロゴロしていたし、まぁいつでも手に入るよな、ネットもあるし」と思ってしまったのですね。

 ところが瀬戸物店を覗いてもネットで検索しても無い。出て来ません。ゴロゴロなんてしていないんです。ゴロゴロしていたのは、それは自分が子供の頃の話、俺、今いくつだ?と自問しなければいけなかったのに、その時は年齢のことも忘れていたんです。万博公園だからって小学5年に戻った訳じゃないのに。

 かくして思い切り後悔の念に苛まれ、欲求不満が募った結果。あれから二週間あまりの間に、昭和レトロな陶器だの金物などを買いあさり、今にも崩れそうな心の平衡をやっととっているという状態です、なんて馬鹿なんでしょうか。

 その馬鹿が買い込んだ瀬戸物と金物の一部。我が家にあったものではありませんので、旧居再現という範囲からは外れますが、まぁそれでもやはり懐かしい感じです。番茶でも沸かして心を鎮めないといけませんな。