湯浅【1】径山寺味噌の玉井醤2013年10月16日 11時08分

 敬愛するブロガーが書かれていた、湯浅にある径山寺味噌(金山寺味噌)を買い求めに現地まで行ってきました。いつものごとく、自動車の保守のためと、自分の運転技術の保守のためです。
 いつもなら事前にいろいろ調べてゆくのですが、今回は駐車場を調べたのみで、出発しました。実にいい加減でした。
 家のすぐ近くに第二京阪の出入口がありますから、どこへ往くにもまずはそこから。高速道路を乗り継いて阪和道へ、そして昔よくラジオの交通情報で聞いた渋滞の名所「海南湯浅道路」だった区間を通って湯浅駅へ。


 駅の駐車場に車を停めて、この看板を目指して路地を歩きました。この日2013年10月6日は真夏日。暑いのなんの。

 件のお店「玉井醤」に到着。ところでお店のよみは「たまいひしお」で良いのでしょうかね?(調べたら「たまいしょう」でした。)
 ここは日本最古と思われる味噌醤油店なのだそうです。


 ここが蔵なのでしょうか?


 こちらの障子戸を開けて…と…なかなか硬くて開きません。両手をかけて開けようとするのも如何にも怪しいので、少し開いた隙間から「こんにちわー」と声をかけましたが、返事はありません。おかしいなぁ定休日ではないし…もういちど大声で「こんにちわー」と叫ぶと、奥から「はーい」とお返事が。やれやれ、開けて居られた。


 出てこられたのはこちらの大女将さんでしょうかね、あちこちのブログで聞くご婦人だと思います。少し脚をご不自由にされているのか、手押し車を頼りにお店に出てこられました。
 今日は暑いですなぁとか喋りながら、味噌を詰めてもらいました。「誰か居ったら頼もう思てましたが、誰も居らんようなんで…」とおっしゃるのですが、いやいやいや、お会いできて光栄です。
 お歳を召されている事は確かですが、それでも味噌をフォークのような器具で掬う手つきはあざやか。なんだのかんだの喋りながら、径山寺味噌500g買うのに20分くらい使いましたか。この先もお元気で居てください。


 こちらは玄関脇のサイン灯とウィンドウですが、おや、こちらには「金山寺」と書かれていますね、蔵?とおもったところには径山寺(こちらも読みはきんざんじらしいです)と書かれていました。厳密な違いはあるのかないのか。大阪屋三右衛門というのが当主の名前でしょうか?「玉井醤大阪屋三右衛門」ってのが正式なお店の名前でしょうか。うちならば「○太中村音次郎」って訳ですな、関係ないですが。


 こちらは何やら歌が詠まれていますが、ツタに隠れてしまいわかりません。ちゃんとメモっておけばよかったですが、再訪した時に記録しておきましょうかね。


 こちらが玉井醤の径山寺味噌です。一般的な金山寺味噌のような甘さはなく、まさに「醤(ひしお)」です。野菜が大きかったので食べやすいように刻んでみました。おかずにしていちばん合うのはやはり胡瓜かな?アンチョビの代わりに使えるという話もあります。実際強い発酵臭はありますが、小皿に取り分けておくと匂いは大分和らぎます。いきなり「おおお!旨い!」というようなインパクトはありませんが、深くしみとおるような味、滋味があります。無くなるときっとまた欲しくなるでしょうね。
【玉井醤終】

玉井醤本舖大三(iタウンページ)

<つづく>