なんだか面白そうな中津川2012年08月17日 15時56分

 今年の夏休みも木曽へ行ったのですが、自動車の故障に始まり、代車のレンタカーはパンクしてタイヤ代をがっぽりボラれるわ、帰路は大雨で高速道路が不通になり渋滞のなか迂回を余儀なくされるわで、いたれりつくせりでした。

 そんな惨憺たる有様だった今年の夏休みですが、それでも面白そうなところを発見しました。レンタカー屋のある岐阜県中津川市です。8月13日に車を返却に行ったときに少し歩いてみました。

 レンタカー屋は旧市街から大分離れた国道19号線のバイパス沿いにありますが、このバイパスから旧市街や中央線の中津川駅へは谷底に向かって下ってゆく(木曽路はだいたいどこもそうですが)と、旧中仙道跡とも絡まって、なかなかに味わい深い場所がありそうです。

 一時間に一本あるかないかという各停に乗る都合もあって、また雨が降りそうだったこともあって、大変急ぎ足に駅へまっしぐらだったもので、ちっとも周囲を見られませんでした。でも、今度はゆっくりと立ち寄ってみたいです。カメラも持っていなくで、デジカメしかありませんでしたしね。

 ざざっとスナップを並べてみます。


 まず目に入った廃墟。「ヨーコ」とカタカナで記しているのもまたよろしいな。


 駐車スペースはあるものの飲酒運転取締が厳しくなって同時に経営も厳しくなったかも。中津川はそこそこの街だとはいえやはり田舎ですから昔は自動車で飲みに行くしか選択はなかったんでしょう。


 道路に面しているところが最上階。いわゆる崖家造でしょうかね。階下には石油ボイラーが見える。


 「はだか」の文字にのみ脊髄反射して撮影した幟旗。調べてみると地元の民話で、裸なのは雲助の武兵という男なのだそうで…ちっ。


 こちらは見事な蔦に覆われたお宅。お住まいの様子でした。


 少し降ってきて市街地に入りかけると、こんな琺瑯看板を並べたお店が…。


 門構えもものすごく立派。調べてみると種苗店のようでした。


 悲観的予想は的中。駅に着く直前に降って来ました。


 駅前にはなぜか木曽福島の「七笑」のでかい看板が。ここは岐阜県です。木曽福島は長野県。


 程なく電車の時刻です。急ぎプラットホームへゆこうとすると、おお、なんとも味わい深い立ち食いのカウンタが。右下の手洗いが泣かせる感じです。


 その向こうには「お弁当」の看板が。しかしもう時間がありません。

 このあと南木曽行きの各停に乗り、南木曽からバスで妻籠へ向かい自分の自動車を受け取ってきたのですが、豪雨の中で大変でした。電車が止まりはしないかと心配していたのですが、そのころ、大阪の自宅のあたりは100mmというすごい雨であちこち冠水、浸水していたようです。友人が様子を電話してきてくれるまでちっとも知らず、なんとも脳天気でした。

 おっと、中津川の話でしたね。とまぁ、とにかくここは面白そうです。改めて、街をあちこち歩いてみたいものです。

型板ガラスを楽しむ2012年08月23日 11時32分

 しばらくぶりに型板ガラスのお話です。

 型板ガラス、いいなぁと思って自分の手元や家で楽しみたいなぁと思っても、まさかガラス障子やガラス窓を入れ替えるなんて大げさなことも出来ないし、簡単に手に入れて楽しむ方法は無いものかと思っていらっしゃる方も少なくないかと思います。かくいう自分も、いずれはガラス障子を作るつもりですが、そこにたどり着くまでには、まだしばらく時間がかかることでしょう。

 先途、枚方宿の「くらわんか五六市」で、型板ガラスを小片に切り分けて売っているお店がありました。親切で愛想の良いそこのお兄さんと喋りながらガラスを探していたのですが、お兄さんいわく「このガラスがぴったり入るフレームをダイソーで売ってますよ」とのこと。
 それは面白い、フレームに入れて飾ろう、そう思ってダイソーへ立ち寄ってみましたが、ダイソーってのはお店に寄って品揃えが偉く違う、そのお店にはありませんでした。

 そこで、行きつけの額縁店、「額縁の大和」へ言ってみますと、ありました。10cm四方の正方形のフレーム。厚みもあってなかなか良い感じです。
 最初、裏板付きで入れてみましたが、型板ガラスは透過光で見てこそ美しい、裏板を入れては何んにもなりません。それで少し工夫して透過光で見られるように固定してみました。

 やはり透かしてみればきれいです。



 こんなかんじで良ければ簡単、安価に楽しめます。型板ガラス好きのみなさんに是非にとおすすめします。

型板ガラス小片の販売は…
「あしたノマド」主にガラスボタンの販売をされていますので、それを目印に出店場所をお探しください。

額縁は…
「額縁の大和大阪天神橋筋本店」

城戸ワイナリーのプライベートリザーブとプレミアムシリーズ2012年08月24日 17時14分

 8月は城戸ワイナリーから高級グレードのワインが発売される月です。

 去年辺りから城戸ワインは、発売後何時間かで売り切れという状態が続いていました。日付を越えた瞬間から注文できるのですが、早い者勝ちで、ここ二回ほどは朝の8時には売り切れているという程でした。

 ワイナリーの方も嬉しい悲鳴と言うよりは、もうちょっと深刻に受け止めておられたのでしょう、今回から一定期間に注文を受け付けて、それぞれの種類で抽選ということになりました。以前にもごく少数の品種については抽選が行われていましたので、それを全品種に広げられてのでしょう。

 この抽選による販売、僕は正直なところほっとしています。無論、外れてしまえば飲めないのですが、注文のメールを書いて、送信ボタンにポインタを置いて日付の変わるのを待っている自分の姿が、なんだか浅ましく思えたからです。だから外れて飲めない恐れがあっても、飲みたい人みんなで平等に抽選という販売方法は、僕は良いなと思いました。

 それに、全国から注文は受け付けてくれるわけです。どこに住んでいてもちゃんと宅急便で送ってくれます。他のワイナリーでは、ネット販売は一切しない、特定の店頭だけで発売というものがあります。それはそれで、ワイナリーの考え方ではあるのでしょうが、その販売方法では、その店が近くにあればともかく、たとえば山陰地方に住んでいる人は広島まで出向く必要がありますし、四国に至っては徳島まで買いに行かねばなりません。こういう事は大きな地理的ハンディキャップが生じる訳で、ワイナリーの言い分は理解できるものの、現代的ではないと感じました。ですから、城戸ワイナリーがとった「一人n本まで。みんなで抽選」って方法は、実に明快だしなんといっても「平等」です(運賃の多少の差はありますが)、僕は非常に頭の良い解決方法だと思いました。



 今回の抽選では、いつくか当たりいくつか外れましたが、とりあえず今回発売のワインを手に入れることは出来ました。またお正月にでも飲もうかと思っています。
 あまりお酒に強くないし、ワインの味をどうこう言う舌も知識も持ち合わせていないのですが、昔から好きだった桔梗ヶ原、そこで作られているワインだと思うと、実に美味しく感じるものです。城戸ワインだけではなく、信濃ワインも五一ワインも井筒ワインもみんなそうです。

 お盆を越えると木曽もそうですが桔梗ヶ原も少し秋の気配でしょう、またワイナリーフェスタに行きたいものだと思います。