雨風醤油2011年09月07日 09時10分

 「雨風醤油」というなんとも麗しい名前の醤油があると知ったのは、雑誌であったかTVショウであったか忘れてしまったが、大阪の、しかも堺市という都会のどまんなかで醤油が醸されているとは露とも知りませんでした。

 百聞は一見にしかず、とりあえず味わってみるべしと、とある春の日に電車に乗って出かけました。雨風醤油は阪和線津久野駅の駅前にあります。

 駅を降りてほんの少し歩きますと、立派な橋が見えてきました。



 遠目にもなんだかちょっと違和感があります。近づいてみるとそれはいっそう際立ちます。



 なんと、その下に水はありません。地上に橋が鎮座しているのです。



 橋には「まんねんばし」という銘板が付けられています。調べてみますと、以前この橋の下には石津川という川が流れていたのですが、水路の付け替えによって無くなりました。しかし、かつては川の氾濫のために何度も流失し、こんどこは万年の間も橋が流され内容にという思いが込められた立派な橋であったので、その祈念を尊重し、こうして残されたとのことです。なるほど。

 さて、雨風醤油はその万年橋のたもとにあります。



 おおここだ。



 なんでも、最近店舗を改装されたようで、こぎれいな構えになっています。ストリートビューで見ると、以前は工場っぽかったよう。

 さて、店に入ると、同い年くらいの愛想のええおっちゃんが出てこられました、それで思い出した、やはりTVショウで見たのでした。その時に出ておられたその人でした。
「まさか堺で醤油造ってはるとは思わなんだですわ」
「いやいや、昔はようけの数の醤油屋がありましてんで」
 まぁそんな会話を交わしながら、三点の品物を買い求めました。



 麹の甘みの効いたかけしょうゆ。「糀しょうゆ」



 めっちゃ辛ソース。ほんまに辛いんかいな?



 辛かったです。



 「糀しょうゆ」をかけた奴で辛味を鎮めましたよ。



 ごはんのともには金山寺味噌。これがなかなか美味かった。

 TVショウを見て紹介されていた地に行くという実に下衆な愚民好みの行動でしたが、実は「大阪府内未乗区間乗りつぶし」の途中に立ち寄ったのでした。この前には南海高師浜線、このあとには泉北高速鉄道の乗りつぶしをしたのでした。そのお話はまた別の機会に。


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