冬の金沢逍遥【18】2011年04月22日 13時03分

 ゆっくり温泉につかって暖まると、腹も減ってきます。お昼もとっくに過ぎています。さて、そろそろ昼ごはんにしなければなりません。と言っても何を食べようというあても無し。確か昨日、ひがし茶屋街に料理屋とかあったなぁと思い出して、そこで名物治部煮でも食べようと思い立ち、歩きはじめました。

 ひがし茶屋街まではご工夫つの街路、住宅地を通ってゆきます。住宅があり会社があり、商店がありと、これはこれでなかなかバランスのとれた街なんだなぁと感心しつつ歩きます。

 途中でいきなり"Excuse me!"と欧米人らしきファミリが近づいてきます。以下、テキトーな英語での会話。

外「"サムライハウス"ってどこ?」
た「サムライハウス?それって"bukeyashiki"の事?」
外「それはわからん。サムライハウス」


 まぁそれは多分、僕が朝に行ってきた長町武家屋敷街の事だろうと決め、そっちの話をすることにしました。

た「サムライハウスはケンロク・ガーデンのまだ向こうで遠いぞ、歩いてゆくなら30分はかかる。地図持ってる?」
外(地図を差し出す)
た「あー、この地図の範囲外やな、このへん」(と地図を指し示す)
外(納得いったのかいかないのか)「わかった、ありがとう」


 連中、のらくらと、スカタンな方向へ歩き始めます。

た「あー、そっちちゃうで、こっちこっち」
外「なんか遠いから他の所へ行くわ」


 なんじゃそれは。まぁ好きしたらええわと、こっちはこっちで東茶屋街ヘ歩きます。



 途中でカラスと遭遇。近づいても逃げないのでなにかと思ったら、開店準備中の中華料理屋の食材を狙っていたようです。うまくせしめられたのかな?

 なおも歩いてゆくと、家々の玄関にこんなものが飾ってあります。



 検索してみると、これは長谷山観音というお寺の四万六千日の日に配られるトウキビなのだろうです。祇園祭の粽とかああいうものですな。



この建物は遊郭あとかな?



 いかにもそれらしいステンドグラスが施されています。まぁ花街も近いことだしありえますよね。

 さてさて、ますます腹が減ってきました。ひがし茶屋街へ急ぎましょう。


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<つづく>