融雪カンテラ2011年02月17日 00時00分



 「融雪カンテラ」なるものをご存知でしょうか?これは鉄道線路のポイントが凍結しないよう炎でレールを炙って温める装置です。

 2011年2月14日、大阪は雪になりました。水分を含んだ重い雪が結構降りまして、交通機関にも多少の影響が出ました。ここ数年、冷え込んだり雪が降る際には、身近なJR片町線にもこんな融雪カンテラが置かれるようになりました。片町線ではここ数年で見られるようになったかと思いますが、他では飛騨の高山駅でもう25年以上前に見たことがあります。



 この日は四条畷駅近くに用があり、雪のために電車でひと駅隣まで行き、線路沿いを歩いていますと、軌道内にちらちらと炎が上がっています。やはり今日もカンテラが焚かれているのだなと思い、ポケットからデジカメを取り出して撮影していましたら、背後から「なんかエライ事にでもなってまんのんか?」と声がします。傘を差した初老のオヤジさん(まぁ自分だって相当オヤジなんですが)が覗き込んでいます。
 ここぞとばかりに僕は、あれはポイントの凍結防止のための措置であることを得意げに講釈を垂れ、オヤジさんは「あ~あ~、そうでっかぁ…」とひどく感心したようにうなづいて去ってゆきました。

 保線もこうやって眼に見える形になると頼もしいものだと思いますね。



 帰りの忍ヶ丘駅ホームはシャーベット状の雪で滑ること滑ること…。